杭州の複合文化施設「天目里」に位置するファッションビル「B1OCK」での“COQ”新規出店計画。
B1OCKは中国国内外の多彩なハイブランドが集う施設であり、各ブランドが独自の什器を用いてそれぞれの世界観を表現する点が特徴です。その中でもCOQのブランドアイデンティティを際立たせつつ、フロア全体の調和を保つデザインを目指し、COQのロゴをモチーフにした円形が連なる什器を製作しました。
Zu architectsの製作する什器では、強度の向上と寸法精度出しのために鋼板のほぞ組を多用するのですが、今回はそれを応用してS字状に曲げた鋼板を連続して組み合わせることで、特徴的な円形のリズムを形成しました。各部材は日本で曲げ加工と塗装を施した後、パーツとして中国へ輸送し、現地でボルト接合により組み立てています。
鋼板が3枚ずつ組み合わさる構造は、一見するとシンプルに見えますが、高精度な鋼板曲げ加工と支持材の溶接技術によって実現されています。
Project data
Type: Commercial / Furniture
Client: KDS
Brand Design: KDS
Location: Hangzhou, China
Date: 2024.12
Fabrication: Zu architects, かねよし(鋼板加工), 三進塗装
Photo: KM